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2015観た映画⑥『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

Grasshoppa!
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上映終わりそうなので、急いで最近出来た二子玉の109シネマズで観てきました。冒頭15分くらいは、「えーこんな三谷幸喜みたいな映画なのー…(必然性を感じない1カット長まわし&楽屋のドタバタ話だし)」と思いましたが、エドワード・ノートンが出てくるとピリッと締まってきて、だんだんエマ・ストーンが魅力的に見えてくる映画でした。
絶賛されてる主役のマイケル・キートンはさほどグッと来ず。イニャリトゥ監督特有の神話的悲劇性が、今回やたら深刻ぶって表現されておらず、そこは救われたのだが、かといってブラックコメディ的なオトシ方でしっくりきたかと言うと演出的にこなれてない感じもありました。
このしっくりきてない感じは、なんなんだろう…と考えてますが、ひょっとしたら、イニャリトゥ監督がNYという街を捕まえられてないからかもなーと思いました。場所がバルセロナであれ、メキシコ・シティであれ、土地への目線がしっかりしている監督だと思うのですが、独自の
NY観が作れてなかった気がします。劇中の演劇がカーヴァーなのも意外でしたね。好きなんだろうか?、カーヴァーが。余談ですが、板付きのクレジットがABC順に出てくる手法はゴダールの諸作のほうが、カッコイイと思いました。(K)

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