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2015観た映画⑧『私の少女』

Grasshoppa!
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ペ・ドゥナ×キム・セロン共演。イ・チャンドン監督プロデュースで贈るカンヌ国際映画祭「ある視点」正式出品。孤独を抱える女性警察官と少女の出会いを社会問題を交えて鮮烈に描く希望の物語。監督は、本作で長編デビューを飾るチョン・ジュリ。(昔のよしもとばななさんを彷彿とさせる風貌の女性監督です)私、公言してませんが、ペ・ドゥナ好きです。そしてチャンドン先生オススメであればもう観なければ、ということで何も知らずにユーロスペースへ。ここで映画観るとよく知り合いに遭いまして、今回も。
最初は画が浅いかな、と思ってましたが、ドランと同じく、役者の顔と演出が凄くいいです。抑制の効いた伏線が張り巡らされていて、キャラクターの説得力が増してます。伏線というと、“ツイストするドンデン返し”のためにあるように思われますが、 キャラの行動動機を最小限の説明で出来るすぐれた機能にあらためて感じ入りました。脚本の緻密さはチャンドン監督作にも通じるかも。ナ・ホンジン先生とかポン・ジュノ先生の映像喚起力派は言うまでもなく、ホ・ジノ先生の抒情派まで(『昼から呑む』派もリスペクト!)韓国映画の底力には常々敬服しておりましたが、チャンドン派といいますか、イーストウッド的に抑制された社会派とでもいいますか、この作品も素晴らしかった!私が言うのもおこがましいですが、ペ・ドゥナさん凄い女優さんに進化中だと思います。(K)

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