ポール・トーマス・アンダーソン監督（『マグノリア』（2000）他）が『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』（2007）に続き、ダニエル・デイ＝ルイス２度目のタッグを組んだ『ファントム・スレッド』（日本公開2018）。サウンドトラックをレディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドが担当している。PTA作品以外には『ノルウェイの森』やリン・ラムジー監督作品もやっているが、劇伴としてはこの『ファントム・スレッド』が最高傑作なのではないか、極個人的に思う。
OSTには収録されてないが、映画冒頭デイ＝ルイス扮するオートクチュールの仕立て屋ウッドコックがアトリエに向かう（耳毛を切る所作ですらエレガント！）一連で一瞬『My Foolish Heart』が差し込まれるので昇天…なんでもウッドコックのキャラをグリーンウッドは、50年代JAZZを好んでいる設定にした、と聞いて納得。しかし、これで本当に靴職人になり俳優引退するんでしょうか？デイ＝ルイス原理主義者としては、それは納得できず…（K)