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2015観た映画⑦『mommy』

Grasshoppa!
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えーっと、恵比寿ガーデンプレイスの中でちょっと考えちゃいました。
「さて、ガーデンシネマってどこにあったんだっけ?」たぶん『アメリカンヒストリーX』ぶりに、再オープンしたガーデンシネマを再訪、『mommy』観ました。ドラン祭りもこれ観ちゃったら、新作まで小休止かな?今年のカンヌで審査員らしいですね、ドラン監督。「もう審査員かい!」って突っ込みたくなるほどのスピードで大物監督へ駆けあがってんのかなー。私もここ1ケ月で全5作を駆け足で浴びるように観たので、ドラン監督のここまでの完璧なフィルモグラフィにノックアウト寸前でしたが、最後の『mommy』で完全KO負けです…。デビューから無敵の傑作連発監督って誰がいるかなーと考えていたのですが、『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』『ポンヌフの恋人』あたりのカラックスのような存在が一番近いでしょうか?『mommy』でも本当に心を打つのが役者さんの顔・顔・顔。ドランの常連俳優3人(ANNE DORVAL/スザンヌ役、SUZANNE CLEMANT/カイラ役、ANTOiNE OLIVIER PILON/スティ-ブ役)もう素晴らしい。役者でもあるドランの演出のなせるわざなのか。カイラが引っ越しを告げ、去ったあと一人になったスザンヌの慟哭の表情しぐさは、人間が本当の喪失感に襲われた時って、そうなるよなーって演技を超え、リアルを超え、スザンヌの感情が私に憑依して、もう自分の個人的な出来事を走馬灯のように思いだしてしまいました。
画角が1:1からビスタへ行ったり来たりするとか、Oasisの『WONDERWALL』がかかるとか、カンヌでゴダールと同時受賞とか、『バードマン』の1カット撮影でも言ったケド、そういうスペックだけで語ってほしくないホンモノの映画だと思います。(K)

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