Ｋプロデューサー大絶賛につき、遅ればせながら行きました。
劇場の席に着くと、大概これから観る映画の音楽（劇伴）がかかってるじゃないですか。まったく気にならない時もあるんですが、『チャッピー』はロリポップで不思議なリズムのラップが流れていて、事前情報ほぼなしで行ったのですが、「ああ、そういう感じなんだこの映画」とすごく一瞬で作品世界を理解できました。観終わったかんじも第一印象と肯定的に変わらず。よかったですねー。久しぶりにパンクでカッコよい映画を観た。瞬時に善と悪が入り混じる人間観、ラストの皮肉。後で知ったのだが、チャッピーとツルむギャングの男女は、映画の音楽もやり、出演しているヒップホップミュージシャンであるダイ・アントワードのニンジャとヨーランディだと知った。劇中はギャング役なので、音楽を演奏するシーンなどないのだが、ホンモノ感抜群、キャラバッチリ過ぎ！アントワープ出身で二人は、夫婦だそう。『道』のザンパノとジェルソミーナを想い起こさせるせつなさもありました。え、チャッピーはどうだったかって？『ＥＴ』を思いだしたなあ。感情移入できるハズがないものにグッとくるカンジ。
ＣＧとか着ぐるみとかの問題じゃないないんですね、やっぱり。（Ｋ）