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R.I.P.なんてもう言いたくない。

Grasshoppa!
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R.I.P.(Requiescat in pece/Rest in Peace/安らかに眠れ)なんて、洒落た言い方、初めて知ったのは、音楽誌に載った佐藤伸治(Fishmans)の死亡記事からだった。それからLou ReedやらDavid BowieやらPrinceにR.I.P.って言ってきたけど、今回のは堪えた….

現地時間9月24日MLBマーリンズの若きエース、ホセ・フェルナンデス(以下JF)がボート事故で亡くなった。まだ24歳だった。MLB知らない人にこの衝撃なんて説明したらわかるんだろう?不謹慎だが、日ハムの大谷翔平が首都高で180kmでクラッシュして亡くなってしまった、とか….たとえても意味ないね。JFは若き天才、そして無限の輝かしい未来を手に入れるハズだった。キューバから4度亡命を試み3度失敗、15歳4回目の亡命時は銃弾をかいくぐり、誰かがボートから落ちたのを飛び込み助けると、それは母親だったという。去年念願のアメリカ市民権を獲得し、5日前には、恋人の妊娠を発表。前回の登板は8回零封12奪三振、主砲スタントンのソロHRで1-0で勝利という、来季のマーリンズ飛躍を暗示するような希望に満ちた活躍だったのに…。会ったことも当然ないけど、ベンチでの飛びぬけた明るさの裏にある‘南国特有の寂しさ’を持った人だった。豪快なピッチングとうらはらに少年のような繊細さを感じさせる人だった。「生まれついて自由だったあなたたちに、本当の自由のありがたさはわからないろう」と周囲に何度も語っていたというJF。チームメイトのイチローに試合前必ず寄ってきて「You Are the Best!!」と言ってたというJF。

事故当日のBraves戦はキャンセルされ(「俺たちはプロとして戦うべきだが、マシーンではない、人間なんだ…」プラド談)、今日のMets戦試合前。背番号の「16」が書かれたマウンドを囲む先発メンバー。フェルナンデスと書かれた背番号「16」のユニフォーム姿のスタントン、プラド、オスーナも涙涙。追悼セレモニーの後、相手のMets選手もグランドへ全員出てきて、マーリンズ選手とハグしてJFを悼む異例の事態。なかでもJFと同郷のMetsセスペデスと皆長いハグを交わしていた。

そして、1回裏マーリンズの先頭打者1番ゴードンが、いきなりHR!

今年まだ1本も打ってないHRを追悼の花火と打ち上げたのはゴードンの気持ちがなせる奇跡の一発。ベースを一周するゴードンに笑顔はなく、ベンチに帰り、チームメイトと号泣。スタンドは総立ち。Mets選手ももらい泣き。投手も9人の追悼リレーで勝利をJFにささげた。なんでもJFの家族に面会した「守銭奴強欲」で著名な代理人スコットボラスも号泣したらしい。いかにJFが皆に愛されていたか、その才能を認められていたのか….会ったことのない人でこれほどその人の死に打ちのめされたことはないです….本当に悔しい….イチローは試合後、「やっぱり、本当に(フェルナンデスは)いないんだな」と語った。あまりにも突然の若き死ってそういう感じだと思う。喪失感。(K)

 

 

 

 

 

 

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