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『PASSION』、そして東中野。

Grasshoppa!
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クリスマス。ほとんど映画を劇場で観ないツレを連れ出して、東中野へ。ツレは、学生時代東中野に住んでいたので、atreが出来た駅前の変貌に驚いてた。駅のよこっちょにあった煙がもくもく出ていたやきとん屋も閉店したみたい。
そして、ポレポレ東中野へ。『PASSION』を観るためだ。ロビーで照明技師のNさんと出来くわす。1週間ほど前『天国はまだ遠い』/『不気味なものの肌に触れる』の上映時に偶然会って、終わったあと飲みに行って濱口作品初心者の僕に『PASSION』を薦めてくれたのだ。
いるとは思わなかったので、びっくりするとともに、その熱心さにつくづく感心する。
そーいや、ぼくの先輩Mさんは、『ハッピーアワー』を観るために、京都・立誠シネマへ日帰りトリップ!!!(本日最終上映の東京は、予定が合わなかったらしい。)同時上映の坂本あゆみ監督『FORMA』も観て、新幹線始発終電、すごいよね。

『PASSION』は、果たして面白かった。劇場でもタケシ(渋川清彦)とタカコ(占部房子)のトモヤ(岡本竜汰)へのツッコミに観客は爆笑してたな。あのトモヤとケンイチロウ(岡部尚)って二人のキャラ合わせてジャン=ピエール・レオーみたいな瞬間を所々感じた。そして、なんかカホ(河井青葉)ってある時期のイザベル・アジャーニ的な。的な?(なんちゅう感想?)男女5人の一昔前のトレンディドラマのような設定でありながら、観客の心に突き刺すものが実にリアルかつ深く鋭い。
俗を突き詰めた先の聖というか、『エドワードヤンの恋愛時代』(傑作!!大好き!!)を思い出しました。

濱口作品、今回の特集コンプリート出来ませんでしたが、
ある作風は感じていて、日本映画はよく会話を「…」で終わらすが、濱口作品は踏み込んで主人公たちに議論させている。それにもかかわらず、主人公たちは言葉を信じていない、というか言語の不完全さに
気付きながら、それでも自分の感情をもがきながら伝えようとする。
が、本当に自分の気持ちがどこにあるのかが、わからない…。そして突然登場するサブキャラがすごい。(『PASSION』の作家であるとか、『ハッピーアワー』の純が乗ってたバスに乗り合わせる女性とか)
またすぐ、特集上映やって欲しいス。そして『FLOOD』の続きが観たい。早く。
上映後は、ツレが学生時代通ってた『十番』という中華料理屋で、タンギョウビー(タンメンと餃子とビール)+チャーハンでシメました。(K)

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