だいぶ公開されてから時間経ちましたが、やっぱりよかったです。写真のメイキング本を思わず探して買うほどよかったです。（そしてメイキング本翻訳発行のDU BOOKS、またしても良い仕事!!!）ややもすれば過剰なものになりがちなジャンルで、その演出はストイックに抑制され、研ぎ澄まされた劇判とコクのある光と色彩の美術。アカデミー賞の作品・監督・作曲・美術の４部門受賞は極めて妥当な気がします。そしてコピーの『混沌の時代に贈るおとぎ話』の通り、映画の設定は米ソ冷戦の時代ですが、現代の世界でおざなりにされようとしているマイノリティーへの愛情と視線が貫かれ、今だからマストシーな映画と呼べるものになってました。都内でまだやってます!!!買収話どーなったか、知らないが本作、『スリービルボード』などますますの傑作連発のFOX SEARCHLIGHTがんばって欲しいです。（K)